利用者の"生の声" 〜ベガルタ仙台様〜
市民クラブとして設立され、ファンやサポーター、地域、スポンサー、自治体などのステークホルダーの支えによって2023年シーズンを走り抜けたベガルタ仙台。2023年度決算では2期連続となる黒字の見込みが発表されており、クラブ設立30周年となる新シーズンは黒字の継続とJ1昇格を目指しています。来る30周年に向けて、背中の首元に長年使用していたブランメルとベガルタを表す星を復活させ、左の裾にはクラブ設立30周年ロゴをゴールドであしらったユニフォームを発表しました。周年をファンの皆様とともに充実した1年にするために、2023シーズンの感謝を込めて、「ARIGATO SALE」と「カントリーロード大予約会」と題した2つのクラウドファンディングを実施しました。
このたびベガルタ仙台のプロジェクト実行者である庄子勝裕様にお話を伺いました。実際にスポチュニティのサービスをご利用いただいたお客様として、クラウドファンディングの目的や意義をどのように考えていらっしゃるのか、スポチュニティのサービスには満足いただけたか、熱く語っていただきました。
<クラウドファンディングを実施した背景>
庄子様:ベガルタ仙台のメモリアルデータブック「カントリーロード」。ベガルタ仙台・市民後援会が、クラブの記録を長く残していくことを目的として、チーム名がベガルタ仙台に変わった1999年版からカントリーロードの発行を重ねてきました。しかし、ここ数年の販売部数減少により採算が厳しく、継続が難しい状況が続いていました。
クラブの記録を絶やさぬよう、発行をクラブが行うことにしたと同時にカントリーロードを独立した事業として存続させるためにクラウドファンディングを実施しました。
<スポチュニティを知ったきっかけ>
庄子様: 関係者からの紹介です。これまでは別のプラットフォームで実施していましたが、色々良い面も悪い面もありました。そうした中で、今回スポチュニティを知って、既存のプラットフォームと比較して良い面があると判断して、利用を判断しました。
<全体を通じて良かった点/改善して欲しい点>
庄子様:まず、伴走してもらえる点が大きかったです。プラットフォームの提供のみだと、実行者のノウハウやスキルに依存してしまいますが、二人三脚でサポートいただけたことで、計画的に進めることができました。加えて、今回は体制が少人数だったこともあり、タスク面でも分散できたことがありがたかったです。
二点目は、支援者/実行者の両者が離脱しにくい優れたUI/UX設計です。支援してくれるユーザーから見て、実行者から見てもUIがすごく良いなと思った。支援者は前向きに支援したいと思っているので、その操作性を邪魔しないUIや動線、実行者視点でもミスの起こりにくいシステムだと感じました。
加えて、投げ銭は、額を問わず気持ちが伝わる機能としてとても良かったです。
スポチュニティ:ありがとうございます。一方で、改善して欲しい点はありますか?
庄子様:複数リターンを支援していただいた方に感謝の気持ちを伝えるコミュニティ等、支援者と双方向にもっと繋がることができる機能があるとなお良かったと感じました。
スポチュニティ:ありがとうございます。ご指摘を踏まえて改善していきます。
<スポチュニティを利用した感想>
庄子様:繰り返しになりますが、伴走していただける点はとても良かったです。ミーティングが週次であることで、やらなければいけない事とその期限が明確になりました。加えて、プロジェクトのノウハウが集約された虎の巻があったこともポイントです。一般的な成功への方法論があるので、取り入れるべきものも明確になりました。
庄子様:支援者集めに関しては、具体的な取り組みがあまりできなかったと感じています。一方でファン/サポーターの方の熱い思いのおかげで支援金を集めることができました。複数リターンを購入いただいた方も多く、皆様への感謝の気持ちを再認識しました。
リターン品を集めるのに苦労して社内をあちこち探し回りました。そこで見つけた掘り出し物(お宝)に支援もいただけたので、結果的には良い取り組みだったと感じています。
庄子様:スポチュニティというプラットフォームの優位性は明らかなので、その認知が高まれば結果にもポジティブな影響として現れるはずなので、企業としてのポジショニングをもう少しシャープに打ち出してもらえると、より良くなるのではと感じています。
スポチュニティ:ありがとうございます。
<結果について>
庄子様:目標達成できなかった点は残念でしたが、定期的なミーティングの中で改善点やノウハウを蓄積することができたので、次に繋がると前向きに捉えています。
<今後について>
庄子様:2024年に30周年を迎えるにあたり、J2優勝/J1昇格を目指したいです。加えて、時代の変化に合った事業を展開したいという思いもあります。その最たる例として、クラウドファンディングやギフティング等のITテクノロジーを活用したサービスを積極的に取り入れていきたいです。結果として選手個人にもクラブにも多くのファン/サポーターがついていただけたら嬉しいです。
庄子様:今後は30周年を記念したクラウドファンディングを企画しています。並行して、全体最適の観点で見直すことで、ファン・サポーターの方にもより良いサービスを提供することができ、エンゲージメントが向上するのではないかと考えています。そのための取り組みを加速していきたいです。
<クラウドファンディングで得た学び>
庄子様:クラウドファンディングは過去にも複数回実施しているのですが、今回はマーケティングの理論に基づいたアプローチを体験できたことが学びでした。
スポチュニティ:ありがとうございました。30周年に向けて貴チームの益々の発展を祈念しておりま
す。今後もお役に立てるよう精進してまいります。