利用者の"生の声" 〜働く大人が本気でアメフト。トップリーグ昇格をめざして~Club TRIAX~〜

インタビュイー:
PJリーダー:信太ゼネラルマネージャー (以下、信太GM)
PJメンバー:三谷選手、丸岡選手、田中選手

良かった点:スポチュニティの心強い伴走体制

スポチュニティ: まず、スポチュニティを利用していただいた感想について、良かった点をお伺いできますでしょうか?

三谷選手: 成功事例に基づいた「こうした方がいい」という具体的なサポートが助かりました。また、平日夜の遅い時間にもかかわらず、毎週ミーティングを組んでいただけたのは、日中活動する私たちにとって非常に柔軟で心強い対応でした。

丸岡選手: SEKISUIチャレンジャーズ、横浜ベイクレーンズ、福岡サンズ、品川CCブルザイズといった、同じ競技カテゴリーのチームの成功事例があったのが心強かったです。ゼロベースで始まる不安がなく、円滑にプロジェクトを進めることができました。

信太GM: 日中働いている私たちにとって、平日の夜という限られた時間帯にお付き合いいただけたのは非常にありがたかったです。心強く伴走していただきました。また、追加のプレスリリースにも快く応じてくださったり、「これはやった方がいい」というアドバイスを真摯に伝えていただいたりしたのも、非常にありがたいサポートでした。

改善点・課題について:成功のためのヒント

スポチュニティ: これから挑戦する方々への教訓となるよう、改善できる点や大変だった点についてお聞かせいただけますか?

三谷選手: クラウドファンディングは、思った以上にチーム側の準備が大変だと感じました。リターンのデザイン制作、業者との発注・郵送手配など、すべて自分たちで一からやるのは大変な労力でした。リターン制作に関するサポートがあれば、より新規利用者は使いやすくなると思います。

丸岡選手: メンバーの仕事が忙しく、思った以上にプロジェクトのコントロールが難しかったです。負荷が一人に集中してしまったため、今後は集中して時間を割けるメンバーを決めることが重要だと感じています。

信太GM: ご用意いただいた資料を全て使い切れていない部分がありました。初めての挑戦では「ここまでは絶対にやる」という優先度を絞った方が、パンクせず効率的に動けたかと思います。また、SNSを活用したプロモーション運用についても準備が足りなかったと反省しています。

実施タイミングについて:準備は早めに

三谷選手: 支援を集めるため敢えてシーズン中にクラファンを実施しましたが、やはり無理があったと感じています。もし2回目があるなら、春から事前準備をスタートさせ、ノウハウを活かしたいですね。

信太GM: 選手の忙しいシーズンインと重なったのが負担でした。もし次回があるなら、オフシーズンや春など、時間に余裕がある時期から準備を始めた方がよかった、と思いました。

スポチュニティ: 準備のスタート自体を早めるということですね。特にプロモーションは認知が広まるまでに時間がかかるのと、クラファンサイトの準備が優先されてどうしてもプロモーションは後回しになりがちなので、早期の計画策定と準備が鍵になります。

新たな気づきと学び:リターンの設計と支援の熱量

スポチュニティ: 今回のプロジェクトを通じて得られたものや気づけたことはありますか?

三谷選手: 実用使いできる物は喜ばれました。また、リターンの価格設定をしっかり行った上で、「応援したい」という背景があれば、支援者は価値を見出してくれます。選手応援横断幕リターンが予想以上に多く集まったのは驚きでした。

スポチュニティ:応援横断幕が10件入ったのは嬉しい驚きでしたね。

三谷選手: 最終的に、チームを支えてきた関係者の方々や、現役選手、スタッフの横断幕にも支援をいただくなど、選手だけでなくチーム全体にスポットライトが当たるような支援があったのが、特に印象的でした。リターンがチームの連帯感を高めることに繋がるのは、大きな発見でした。

信太GM: 支援者層のバックグラウンド(OB、ファンなど)に合わせたリターンの切り口を、もっと意識すべきでした。

選手の視点から:応援されることの力

田中選手: 多くの人に声をかけ、自分が応援されているんだという実感が湧きました。お金だけでなく、「応援してるよ」という一言が、今シーズンの頑張る気持ちにつながり、本質はそこにあると思いました。

スポチュニティ: 今回の経験を通じ、支援者との継続的な関係性を強化していけることが何より重要です。

田中選手: 今回の取り組みを通して初めて試合を見に来てくれた人もいたので、新規ファン獲得にも繋がったのは嬉しかったですね。

クラウドファンディングは、お金だけでなく「応援したいという気持ち」を集めることが本質である、ということを改めて実感しました。