利用者の"生の声" 〜レノファ山口FC クラウドファンディング2025.〜クラブ環境改善プロジェクト〜〜

まずは自己紹介をお願いします
スポチュニティ:本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まず、普段のお仕事について教えていただけますでしょうか。
上利氏:レノファ山口FC事業部の上利と申します。主には企業様へのパートナーシップのセールス・提案を行っております。よろしくお願いします。

クラウドファンディングの取り組みについて
スポチュニティ:今回クラウドファンディングに取り組まれたきっかけを教えてください。
上利氏:今回「クラブのトレーニング環境改善」を目的にクラウドファンディングを実施しましたが、目標金額ありきで進めるのではなく、どのような想いで、どのようなビジョンで、何故今クラブとして選手のトレーニング環境改善を図るのか、を世の中にメッセージとして強く発信することを重点的にこだわりました。
スポチュニティのサポートについて
スポチュニティ:クラウドファンディング実行までのスポチュニティの利用についてはいかがでしたでしょうか。
上利氏:全体を通じての感想としては、レノファ自体クラウドファンディングを過去数回やったことはあるものの、今回プロジェクトに参画したメンバーの中で、私を含めてほとんどがクラファン運営未経験者だったので、全体像がなかなか見えてない状況の中で不安を抱えてスタートしました。
実際にはその不安がとても大きかったですし、すごく手探り状態ではあったのですが、そこをスポチュニティさんが丁寧に伴奏していただいて、まずは解像度が上がるように全体像から細かいところまでわかりやすく見える化してもらえたので、そこがすごく助かりました。
どうしても私たちの理解が追いつくまでに時間がかかってしまいスタートを切るまでにご迷惑をかけた部分もあったんですけれども、最終的にはしっかりと目標を達成できたという部分では、そのような伴奏なくして達成はなかったなと改めて実感しているとともに、大変感謝しております。
最終結果について
スポチュニティ:今回、目標を大きく上回る結果となりましたが、最終結果に対するコメントや満足点・改善点があれば教えてください。
上利氏:最終的に目標金額1500万円に対して2000万円を超える金額を達成することができ、本当にご支援いただいた皆様に感謝をしております。
その中で今回のクラファンを通じて強く感じたことは、クラファン自体の概念が自分の中で180度変わったなと思ってます。
クラファンそのものは、我々クラブの実現したい目的に必要な支援金を集めるツールでしかないとシンプルに思っていたのですが、それ以上にクラブとファン・サポーターとのコミュニケーションツールでもあるということを学びました。
また、来年クラブ20周年を迎えるにあたって、今回の目的である「クラブ環境改善」という課題の部分は、過去からクラブとして向き合いきれなかった部分でありますし、少し目を背けていた、蓋をしていたような部分でした。
そこを今回のクラファンをきっかけに勇気を持って丁寧に現在の内情を世の中にお伝えしながら、「クラブが本気で変わるんだ」という強い覚悟を示せたのではないかと感じてます。
そういった想いがしっかりとファン・サポーターにも届いたのか、皆様からの温かいコメントを非常に多く頂戴し、そういう意味では改めて多くの方々に支えられて愛されているクラブなんだなということも再認識できました。

工夫された点について
スポチュニティ:今回、特に工夫されたことや効果があったことがあれば教えてください。
上利氏:いろいろあるんですけど、まず一つはプロジェクトチームを形成するにあたって、私は事業部という部署にいますけれども、クラブを形成する複数の部署の中から横断的に基本的に一名ずつ各部署選出をしてプロジェクトチームを作れたことです。
メンバーそれぞれの強みを活かしながら、積極的にお互いがコミュニケーションをとり補完し合いながらプロジェクトを進められたというのは、今回の達成には大きく影響したのではないかなと思います。
どうしても日々の業務をしながらクラウドファンディングも進めないといけないという部分では、本当に難しい部分もありました。もっと専念すればより良かったんじゃないかなと今となっては思う部分や、実際にその時その時には手が回りきらなかったみたいなところも正直あったりして、悩む日々もありましたが、仲間がお互いに支え合いながら補い合いながら、そこにスポチュニティさんがしっかりと伴奏してくださったおかげで達成できたなというふうに改めて思いました。
現在の課題と目標について
スポチュニティ:現在のクラブとしての短期的・中長期的な目標について教えてください。
上利氏:我々は企業クラブではなく県民クラブということで、もともと山口県サッカー教員団が母体のチームでありますので、学校の先生が県リーグで戦っていたチームから派生して今のレノファ山口FCができています。
そういう意味では県民から愛される・愛着を持っていただけるようなクラブを目指しており、今以上にクラブに愛着を持っていただけるようなきっかけ作りをもっと仕掛けていく必要があると感じております。加えてレノファは地域のスポーツ振興の領域だけでなく、あらゆる地域課題の解決にレノファならではのやり方でチャレンジしています。結果として、レノファがあることで山口県民の生活がより豊かなものになり、持続的な山口県の未来の発展に繋がる。山口の文化となり県民の誇りとなる。僕たちはこのような存在になれるよう今後も活動をしていきたいと考えております。
具体的な取り組みについて
スポチュニティ:県民との接点作りで、具体的な取り組みがあれば教えてください。
上利氏:パブリックビューイングを、県内県外で行っている数は他のクラブに比べても多い方でして、クラブが主導ではなく、パブリックビューイング実行委員会が各市町で立ち上がり、各地でレノファの応援を通じて新たなコミュニティの形成や街のにぎわい創出などにも繋がっております。
今年は山口市に新しくオープンした湯田温泉こんこんパークという施設にてレノファの試合を全試合施設の大型ビジョンにて放映いただいており、パブリックビューイングだけでなく様々なイベント企画を掛け合わせて実施したりして積極的に地域の方々との接点作りを行っております。

マーケティング面での課題
スポチュニティ:現在マーケティング面で課題に感じていることがあれば教えてください。
上利氏:マーケティングにおける課題としては、もう少しデータの収集・分析・仮説・アクション・検証をしっかりやっていく必要があると感じてます。来場者の声やニーズに対してや、まだレノファの試合に来たことがない非来場者の声やニーズのリサーチを実施し、そこから実際にアクションに移していく動きをもっと取っていく。
どうしても限られた人員の中で、日々の業務に追われながら業務課題を抽出し検証する時間を取れていない現状がありますが、そこをクラブ全体で変えていきたいと考えてます。
今回クラファンの運営を経験して感じたのは、やはりクラブ側の目線だけでは見えていない部分も多く、ファン・サポーターの目線を理解した上で企画立案をしていく必要があると改めて思いました。来年の20周年の記念企画にもしっかりと反映させていければと思います。
クラウドファンディングで得られたもの
スポチュニティ:今回のクラウドファンディングで得られたこと、特に金銭面以外でのファン・サポーターとのつながりについて教えてください。
上利氏:やっぱり2つだなと思ってまして。
一つはファン・サポーターとの絆やコミュニケーションがより深まったなというのは、今回のクラファンを通じてもすごく感じている部分です。当然SNS上でいろんな企画に対してのコメントには賛否両論ありましたが、ファン・サポーターの反応や意見をタイムリーにキャッチアップし、実行者としてクラファンの日々の運営に活かしたり、SNSでの御礼の表現や追加リターン品へ反映させてきました。クラファンを通じてファン・サポーターが日頃考えていること感じていることが様々把握することができたすごくいいコミュニケーションツールであったと思いました。
もう一つは、レノファ山口FCが来年20周年を迎えるという部分で、現在すごく変革期を迎えているというふうに改めて感じまして、それを今回のクラファンを機会に世の中に表現できたことが素晴らしかった。本当にクラブスタッフ一同が今の現状にしっかりと向き合うきっかけにもなったと思いますし、プロジェクトメンバー以外の人間も今のトレーニング環境の現状を把握した上で、みんな同じ目線で変わっていくんだという改革気運がすごく高まったというのをリアルに肌で感じました。
本当にクラファンという部分を超えて、クラブとしても大変価値のある経験をさせていただいたと心から感じている部分でございます。

今後への展望
スポチュニティ:今後、支援していただいた方々への報告なども重要だと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
上利氏:今回、多大なるご支援をいただき、それがちゃんとクラブの成長に有効活用されているかどうか、丁寧にご報告をすることにはこだわりたいと思っております。トレーニング環境も、その後どのように改善されたのか、その結果どうなったのか、その辺はより具体的にお伝えできると、また次に来年にもつながっていくのかなと思います。
批判的な声というのも当然ありましたが、それも一つの意見として前提として自分たちも受け入れてスタートしたので、あまりそこに引っ張られすぎず、そういったご意見にも向き合えたという部分では本当にいい経験だったなと思いました。
そういった不安感もスポチュニティさんがしっかりと寄り添っていただけたのが大きかったですし、やっぱり日々安心感を持ってこのプロジェクトを進められた1つの要因であることは間違いないので、本当にクラブ一同感謝しております。

