利用者の"生の声" 〜「地域に愛されるチーム」を目指して。FC QOL水戸シルエラ、異色コラボで挑んだクラウドファンディング(前編)〜
地域密着型の女子サッカークラブ、FC QOL 水戸シルエラ(以下、水戸シルエラ)は、女子サッカーと農業という異色の組み合わせに挑戦する「PITCH to PLATE」プロジェクトのクラウドファンディングを実施しました。地域に愛されるチームを目指す彼女たちが、初めてのクラウドファンディングで直面した課題、そして目標を大きく上回る支援を集めた喜び、ファンとの絆について、担当者である齊藤仁美さんにお話を伺いました。
農業と女子サッカーの異色コラボ「PITCH to PLATE」
スポチュニティ: 本日はお時間いただきありがとうございました。まず、齊藤さんのチーム内での役割と、今回のクラウドファンディングでの担当について教えていただけますか?
齊藤:水戸シルエラの齊藤仁美です。普段は選手としてプレーしていますが、今回は商品担当として、このクラウドファンディングを担当させていただきました。
スポチュニティ: 今回のクラウドファンディングは初めての挑戦とのことですが、プロジェクトを実施しようと思われた理由は何でしょうか?
齊藤: 前回の「PITCH to PLATE」第1弾では、立ち上げメンバーである黒川淳史さんが挑戦されました。第2弾となる今回は、水戸シルエラが初めて農業に挑戦するということで、「コミュニティに夢と希望を与えたい」「地域のみんなに愛されるチームになりたい」という想いがあり、クラウドファンディングに挑戦してみようということになりました。
スポチュニティ: 準備期間はどのくらいでしたか?
齊藤: クラウドファンディングに携わったのがちょうど1ヶ月前くらいだったので、その期間中にリターンのことや、写真や動画の撮影なども行わなければなりませんでした。比較的短い準備期間だったと思います。
スポチュニティ: 始める前に、不安に感じたことはありましたか?
齊藤: 不安はありました。特に、「女子サッカーと農業が一緒だと思われるのはおかしいんじゃないか」という点が一番不安でした。リターン品に関しても、廃番になったらどうしよう、など心配していましたね。

30名の選手が一丸!「体験型」リターンの苦労と喜び
スポチュニティ: スポチュニティ側からのサポートはいかがでしたか?もう少しこうして欲しかった、などはありますか?
齊藤: ご質問に対してすぐに回答いただけた点や、ファンの方からのフィードバックを詳細に伝えてもらえたので、とてもスムーズに進めることができました。
スポチュニティ: ありがとうございます。準備期間が1ヶ月とのことですが、最も困難だったことや予想外だったことは何でしょうか?
齊藤: 先ほどもお話ししたように、「女子サッカーと農業」というコンセプトがまず奇妙に思われないかという心配はありました。
その中で、リターン品を考えるのが本当に大変でした。最終的には、多くの方が「シルエラを応援したい」「一緒にサッカーをしたい」と思ってくださっていることが分かり、体験型を多めに設定しました。
スポチュニティ: 具体的にどんなものがあったのか改めて教えてください。
齊藤: 選手30名それぞれの体験リターンメニューを考えるのが大変でした。リターン品のほとんどが一緒にサッカーをする体験内容です。また、その中で選手のイラストを描いてプレゼントする企画もあったので、選手からは「どんな絵を描けばいいの?」と聞かれたりして、それを理解してもらうのにも時間がかかりましたね(笑)。
スポチュニティ: 選手一人ひとりが関わるリターンは珍しいですね。普通のクラブだと物品での返礼が多い中、体験型は新しい試みだと感じました。
齊藤: そうですね。体験型は新しいと思いました。一方で、ファンとの距離が近すぎるのではないか、という心配もありました。女性選手なので、少し難しい部分もあったのですが、結果として多くの方に喜んでいただけて良かったです。

支援開始初日の驚きとファンからの熱い想い
スポチュニティ:プロジェクト開始初日、多くの支援が集中しました。その反応を見てどう思われましたか?
齊藤:「こんなに入るんだ!」と驚きました。本当にたくさんの方々が応援してくださっていると感じました。特に、リターンを求めない「純粋なサポート」での支援も多く、私たちが地域に見られているんだ、と実感できました。
スポチュニティ: 「シルエラ愛」というリターンカテゴリーもありましたね。サポーターからのコメントで印象に残ったものはありますか?
齊藤: 「シルエラを応援しています」といったメッセージがとても多かったです。その言葉が本当に励みになります。私たちはプロのサッカー選手ではありませんが、こうして活動することで、チームへの貢献が地域の輪を広げていると感じられました。
スポチュニティ: 最終的に目標の30万円を大きく上回り、50万円以上を集めることができました。この結果について、どのように受け止めていますか?
齊藤: 最初に30万円に届くのか不安に感じていましたが、結果として50万円を達成できたことは、本当に素晴らしいサポートだと思いました。チームメンバーみんなで喜びました。
私たちは試合で結果を出すことでしか、皆さんに恩返しをすることはできませんが、これからも現場で全力で活動を続けて、ファンの皆さんの応援に応えたいです。体験リターンイベントも開催されますので、イラストと共に楽しんでいただけたら嬉しいです。

【後編へ続く】
次回の後編では、クラウドファンディングを終えて得られた金銭以外の成果や、「シルエラファーム」の今後の具体的な運営、そして地域貢献と選手たちのセカンドキャリアへの展望について深く掘り下げていきます。

